前回の金運の質(その2)では、貯蓄型、投資型という分け方をお話ししましたが、
今回は「フローマネー」と「ストックマネー」という分け方でみていきたいと思います。
「フローマネー」とは財布の中のお金で、
その人がいつでも自由に使えるお金だと思ってください。
「ストックマネー」とは、長期保有の株式や退職金、遺産などのように
すぐに使えないお金のことです。
いつでも使えないけれど、いずれ使える時がくるという意味でこれらも立派な金運なんです。
これらはホロスコープチャートの2宮と8宮で表現されています。
占星術の本をみると「2宮が金運を表す」と書かれていることが多いようですが、
広い意味では8宮も金運と言えます。
この他、出生図全体からもどちらのタイプか読み取ることができます。
木星や海王星が目立つタイプは、フローマネー重視型(お金は動きがなくちゃねっ♪という感じ)
土星が目立つタイプは、ストックマネー重視型(何が何でも貯めるんだ!増やすんだ!という感じ)
と考えていいでしょう。
2宮の金運は、キャッシュが多いか少ないかという問題ですので、説明するまでもないでしょう。
8宮の金運は、他人のお金を動かすタイプ(隠れ金運)や遺産が多いタイプなどがあります。
こういう例がありました。
A子さんは、息子さんのことで鑑定依頼をされました。
その鑑定の中でA子さん自身の出生図もみることになりました。
彼女は出生図で2宮に土星が、8宮に木星が入っています。
土星は抑圧、木星は拡大を表す代表的な星です。
2宮の土星はあちこちに影響を与えています。つまり土星が効いている出生図です。
また8宮の木星もあちこちに影響を与えていて、木星もしっかり効いている出生図なんです。
これらは、財布の中身はいつもさむ~ぃ状態ですが、
遺産はしっかりつかめることを表しています。
このことを彼女に話したところ、
「先生、それは何かの間違いでしょう。
うちは代々八百屋で両親にはそれほどの遺産があるとは思えません。
店は私が相続することになるでしょうが、町の中心とはかなり離れていますし。
遺産といえるほどのものではないでしょう。
夫も会社員で、同じく遺産とは無縁の生活ですわ」 とのこと。
そのときの鑑定はそれまでだったのですが、
2、3年くらいして彼女が再び鑑定依頼をしてきたのです。
内容は遺産相続についてでした。
話を聞いてみると…
彼女の家の近所に大きな病院が移転してきました。
それに伴って病院周辺も再開発されることになって
店だけが残っていた状態でどうしたらいいかということでした。
鑑定の後で彼女は私にこう言いました。
「再開発に引っ掛かると役所の担当者から聞いたとき、
真っ先に先生のことが頭に浮かびました。
役所から話があった時期も、先生がおっしゃった相続の時期とピッタリだったので
ドキドキしながら担当者の話を聞きました」
「なに?前には遺産のことなんかどうでもいいようなそぶりだったのに
相続の時期はしっかり覚えていたの?」
「エヘヘ、一応は…」
オンナはやっぱり怖いな~と思ったものです。
さて金運には色んな形がありましたね~。
ほとんどの方が自分の金運については知らないでいらっしゃるようです。
このように占星術で皆さんの金運の形を探り、
その人の金運をできるだけ発揮できるようにアドバイスすることも私の仕事です。
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