「もう一人のあなた」に振り回されて結婚した結果、
「こんなはずじゃなかった」と悩んでいる里枝さん。
私が彼女に勧めたのは、離婚を考えることでした。
それは、カウンセリングと、ご主人の中の≪彼≫を分析することによって
次のようなことがわかったからです。
・ご主人にとって家庭とは、甘えをすべて受け入れてくれるべき場所で、
その象徴が、一言も文句を言わないぬいぐるみ。
・里枝さんが彼の甘えを受け入れられなかったので、
ご主人は不満と怒りでいっぱいだった。
・ご主人の中の≪彼≫が持っている、甘えの傾向はとても強く、
変えようがないと判断できる
里枝さんにとっては、この甘えを受け入れることは大きなストレスになります。
仮に我慢して受け入れたとしても、ご主人はそれでは満足できないでしょう。
里枝さんはまだ心を決めるに至っていませんが、
2人の関係が改善する見込みは、残念ながら、ないに等しいのです。
(次回に続きます)