「最近の若者は…」というぼやきは
いつの時代にも耳にする言葉です。
いわゆるジェネレーションギャップというものです。
しかし、最近の若者の状態は
ジェネレーションの問題だけでは片づけられません。
若者の話を聞いていて気になったのは
コミュニケーションについてのスタンスです。
彼らはこう言います。
「私は信頼できる友達はいない。
付き合いで友達のフリをしているだけ」
「彼氏のことはあんまり好きじゃないんだけど
彼氏がいないとカッコ悪いからとりあえず付き合った」
この言葉は、「心がちぎれている」ことを表しています。
それは心がよりどころとなるモノやより大きなものから
切り離されてしまったことを意味します。
彼らは家庭にも社会にも
居場所がなくなってしまっています。
彼らの人生には目標も張合いもありません。
晩年に至るまでの何十年もの人生を
一体どうやって生きていくのでしょうか。
心がちぎれた若者の問題は
これから深刻になっていくでしょう。